水は破壊のフィクサー【黒幕】

カビを育む湿気も、元をたどれば「水」です。水は、命を作り、育む働きを演出しますが、命を縮める働きも演出します。まるで命をつかさどる黒幕です。水がひとたび破壊に転ずるやいなや、モノはいやおうもなく、その寿命を縮めてしまいます。
日本の気候では、モノを朽ちさせる微生物の活動が盛んです。その微生物の活動を支えるのも水です。生ごみなどの有機物を処理するときには、微生物の働きでモノが腐って、分解されてうれしいのですが、保存するには腐ってしまうのは、かなしいものです。
そうそう、紙の持つ特性のひとつ「しなやかさ」を保つのも、実は水。紙をめくったり折ったりできるのも、紙が水分を含んでいるおかげです。功罪あわせ持っている水に囲まれた環境を、人間がいかにコントロールできるかで、モノの長持ち度がだんぜん違って来るのです。

投稿者:

児島 聡

ボックスのデザイン、クライアントの御用聞き係。文系の私大出身だが、素人ながらCAD・DTP・webデザインをやる羽目になっている。外注に出さなくても、内部でアイディアをカタチにできるTRCCの職場環境は、意外と得難いものであると感じている。本職は紙資料の修復技術者。TRCCの取締-られ-役でもある。1967年4月生まれ。

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