そして人もモノを壊していきます

周りの環境ばかり悪者にしていられません。悪気はありませんが、人の行動もモノを悪くしていきます。貼ったり綴じたりまとめたり。そんな何気ない行為に落とし穴が潜んでいます。
たとえば粘着テープと言われる、セロファンテープ、ガムテープを使って、壊れたり破れたりしたモノに貼ったりして直していませんか。テープの粘着部分は、驚くほど早く変質して、固くなったり黄色く発色したり。結局は、せっかく直したと思っているモノも道連れにして悪くなり、紙の寿命を縮めてしまうのです。ポストイットのような糊付き付箋も、長い期間貼りっぱなしだと剥がれなくなってしまうって知っています?いつまでもきれいに剥がれてくれはしないのです。
綴じ道具のゼムグリップやステープラー(ホッチキス)も、気が付くと錆びてモノを傷めてしまいます。クリップやステープラーの針には軟鉄が使われているので、水分に触れれば錆びていきます。では水分はどこにあるのでしょう。それは紙の中です。紙は水を含んでいるおかげでしなやさを保っていますが、この水が鉄の錆びを招くのです。しかも湿度の高い場所に紙があれば、どんどん水分を吸います。金具もどんどん錆びが広がっていって、最後は広がった赤茶けた部分もろとも、抜け落ちてしまいます。
輪ゴムはもっと寿命が短いです。溶けて、固くなってちぎれて、しかもモノにしがみつくようにくっついてしまうので、タチが悪いです。何気なくまとめるためにかけておいた輪ゴムが、そのままになっていませんか。早いうちに外してしまったほうが身のためです。
そうそう、困ったことに人の吐く息も、炭酸ガスといって、これもモノを悪くしていくものです。黙っていてもモノは長持ちする、なんてことはありません。積極的に「長持ち」させる対策を取っていきましょう。

投稿者:

児島 聡

ボックスのデザイン、クライアントの御用聞き係。文系の私大出身だが、素人ながらCAD・DTP・webデザインをやる羽目になっている。外注に出さなくても、内部でアイディアをカタチにできるTRCCの職場環境は、意外と得難いものであると感じている。本職は紙資料の修復技術者。TRCCの取締-られ-役でもある。1967年4月生まれ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)